MLBキャンプインまで約1か月 日本人選手所属チームに必要な最後の補強

プレーオフ進出に求められる補強は…「先発投手」

 そして、その他の5チームに共通する補強ポイントは「先発投手」だ。田中将大投手のヤンキースは、田中、サバシア、ピネダのローテ入りが確実。4、5番手をセベリーノ、ウォーレン、ミッチェルら若手が競う予定だが、記事では「セベリーノは救援向きだし、今季ウォーレンのWHIPは4.50となる予測」と指摘。「これではプレーオフは難しい」と手厳しい。

 イチロー外野手と田澤純一投手を擁するマーリンズは、昨年エース右腕フェルナンデスが急逝。今オフにボルケスとロックを獲得したが、フェルナンデスを失った穴は埋められていない。現段階で、ボルケス、チェン、コンリー、コーラー、ロックと先発5人が揃うが、「チームをポストシーズンには導けないだろう」と酷評。もう1人、勝ち星が計算できる実績ある先発を加えたいところか。

 上原浩治投手が移籍したカブスで問題視しているのは「先発投手が手薄なファームシステム」。現時点で、先発5番手にはモンゴメリーが予想され「役目を全うするだろう」としているが、それに続く選手層が薄く「先発投手の誰かが怪我をしたら深刻」と指摘している。108年ぶり世界一の後で狙う連覇のためにも、補強しておきたいところだろう。

 今季から青木宣親外野手が加入するアストロズは、今オフに積極補強を行ったため「現戦力で十分戦えそう」という評価だが、「先発投手の層が厚いに越したことはない」という“安全策”のススメ。岩隈久志投手のマリナーズは、先発ローテの一角だったウォーカーをトレードで失ったため、先発の補強を提案されていたが、記事が出た直後にオリオールズからトレードでガヤルドを獲得。見事、最後の穴を埋めてみせた。

 残り1か月でどんな補強がされるのか。各球団が見せる“ラストスパート”に注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY