元阪神・呉昇桓がWBC参加に意欲と現地報道「自分は準備をするだけ」
自主トレでマイアミに出発 WBC出場は「自分が決めることではない」
怪我人が相次ぐWBC韓国代表チームが、元阪神でカージナルス守護神の呉昇桓投手を招聘する方向だと伝えられる中、自主トレのためマイアミに出発した右腕は「自分は投げられるように準備するだけ」と話したそうだ。韓国紙「東亜日報」電子版が伝えている。
呉は2015年オフに海外での違法賭博に関わったとして韓国代表チームから除外されていたが、ここへ来て風向きが変わった。パイレーツの姜正浩内野手が飲酒運転による事故を起こし、代表チームから除外されたばかりか、代表候補メンバーが続々と負傷。ロースターが手薄になったため、金寅植監督は呉を代表チームに招集する可能性を示唆していた。これを受けて、呉は「WBC韓国代表チームでプレーするか否かは自分が決めることではない。自分はWBCで投げられるように準備するだけ」と話し、前向きに準備を進める意思を示したという。
代表チームに招集されなかった場合でも、早めに仕上げることは、呉自身にとってもカージナルスにとっても悪いことではない。2年契約を結んだ呉にとって、今季は契約最終年。シーズン終了後にはFAとなるため、今季の成績は大きな意味を持つ。シーズン途中に守護神へ転向した昨季は19セーブ、防御率1.92を記録。昨季と同じような成績を残せば、複数年契約が勝ち取れることは間違いない。マイアミに旅立つ前に今季に懸ける思いを質問された呉は「チームのためにより多くのセーブを重ねたい。今季のカージナルスは強くなるし、プレーオフにも出る。自分はワールドシリーズで投げたいんだ」と熱い思いを語ったそうだ。
呉を招聘するか否か。注目の決断は近日中にも発表されそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count