最速153キロの16歳ブラジル人が話題に! MLB球団と契約目指す日系3世
基礎を作った日本の野球、幼少期には日本滞在経験も
母方の祖父母は日本人で、母はブラジル生まれの日系2世。パルジーニョ自身もサンパウロに程近いバストスという街絵生まれ育ったそうだ。日系人の多いサンパウロ近郊は野球が盛んで、インディアンスのヤン・ゴメス捕手、パドレスのアンドレ・リエンゾ投手、ロイヤルズのパウロ・オーランド外野手は、この一帯から輩出されている。
幼い頃を日本で生活した経験を持つという16歳右腕は、12歳でブラジルで有名なCTヤクルト・アカデミーに入門し、元ブラジル代表のチアゴ・カルデラ氏や元広島の玉城重雄氏らから「日本の伝統的な投球テクニックを学んだ」そうだ。
7月2日にやってくるアマチュア契約解禁日では、翌年17歳になる選手とマイナー契約を結ぶことができる。もちろんパルジーニョも対象となる。
「後に続く他の選手のために(メジャーへの)ドアを開けようとしている気がするから、気分がいいよ。メジャー球団が他の才能を掘り出すきっかけになれるかもしれない。ブラジルには才能ある選手がたくさんいるんだ。僕はその1人に過ぎないよ」
注目を一身に受ける16歳右腕に、果たして何球団がラブコールを送るのか。そしてどの球団が口説き落とすのか。7月2日、エリック・パルジーニョという日系3世が世界のニュースを飾るかもしれない。