米メディアが選ぶ来オフ注目FA選手にダルビッシュ「屈指の契約を取れる」
トミー・ジョン手術から2年、今季はさらなる進化に期待
今オフのメジャーFA市場を見渡しても、まだハメル(カブスFA)やバティスタ(ブルージェイズFA)など投打の“ビッグネーム”が残っているが、気の早い米メディアはすでに来オフの話を始めている。米スポーツ専門サイト「ブリーチャー・リポート」では、来オフ必ずFAになる選手(オプトアウトを持つ選手は除く)の中から注目の8選手をピックアップ。その中には、レンジャーズのダルビッシュ有投手も含まれていた。
2012年にメジャー移籍したダルビッシュは、15年にトミー・ジョン手術を受け、昨年5月に戦列復帰。17試合に先発し、100回1/3を投げて防御率3.41、132奪三振という上々の成績を残した。通常、トミー・ジョン手術を受けてから2年目にパフォーマンスが安定すると言われており、今季のダルビッシュには昨季以上の活躍が期待される。記事では「2017年に健康であること、そしてレンジャーズを勝利に導けることを証明すれば、来冬は屈指の契約を勝ち取れるはずだ」と指摘している。
同時に、地元紙「ダラス・モーニングニュース」の番記者エバン・グラント氏のコメントを掲載。同記者は「ダルビッシュが次の契約期間中に球界最高の投手でいられるかは分からないが、今年も含め、少なくとも数年はベストピッチャーであるはずだ。彼は今が旬。健康だし、腕にまったく心配はない」と話し、ダルビッシュがキャリア最高の価値を持つ時、タイミングよくFAになることを示唆している。となれば、年数、金額共に豪華な契約を勝ち取る可能性は高い。
先発投手が手薄だと言われた今オフと違い、来オフはエース級のピッチャーやオールスター級の野手がズラリと出揃う予定だ。その他の注目選手としては、世界一カブスの先発陣を牽引するジェイク・アリエッタ、今季から同じくカブスでプレーすることになった救援ウェイド・デービス、ロイヤルズの中堅ロレンゾ・ケイン、ロッキーズの右翼カルロス・ゴンザレス、ロイヤルズの一塁エリック・ホズマー、レンジャーズの捕手ジョナサン・ルクロイの名が挙がる。
果たしてダルビッシュは周囲の予想通りの活躍をし、満を持してFAになるのだろうか。また一体どんな契約を勝ち取るのだろうか。今から楽しみだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count