他球団レギュラーを抑えてイチロー10位! 米紙発表の守備別貢献度ランク
第4の外野手として限定的な起用も、勝利への貢献度はトップクラス
マーリンズのイチロー外野手は、昨季“4番目の外野手”という限定的な起用法ながら、史上30人目となるメジャー通算3000本安打など数々の金字塔を打ち立てた。さらに、米メディアによる昨季ナ・リーグのポジション別貢献度ランキングでは、右翼手部門で他チームのレギュラー陣を抑えて10位。昨季カブスと8年総額1億8400万ドル(約211億6700万円)の大型契約を結んだジェイソン・ヘイワード外野手と並ぶ価値を持つことが明らかになった。米大手紙「ロサンゼルス・タイムズ」が報じている。
特集では、ナ・リーグでプレーする各選手が見せた昨季の勝利に対する活躍度を、WARという指標を用いて格付けしている。WARとは、打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価して選手の勝利に対する貢献度を表す指標で、そのポジションの代替可能選手と比較し、どれだけ勝利数を上積みしたかを表す。現在のメジャーで、選手を評価する指標として最も重視されているものの1つだ。
250打席以上に立った選手が選出の対象となっているが、背番号51の働きはナ・リーグの同じポジションの選手と比較してどうだったのか。
記事によれば、イチローの昨季のWARは1.5。これはワールドシリーズ制覇を達成したカブスが、昨オフに補強の目玉として獲得したヘイワードと同スコアだった。ヘイワードはリーグ屈指の守備の名手として評価を高めており、昨季年俸は約2200万ドル(約25億3100万円)とメジャートップクラスの高給取り。一方、走攻守で高いレベルを維持したイチローは年俸200万ドル(約2億3000万円)で、実にコストパフォーマンスの高い働きだったと言えそうだ。