「7色の変化球」操るオリックス金子、最も空振りを奪った球種とは?

空振り率は10.8%、そのうち最も空振りを奪った球種は…

 奪った空振りは296球で、空振り率は10.8%。では、これらの持ち球のうち、最も空振りを奪っている球種は何か。次のデータからひも解く(カッコ内は球種ごとの空振り率)。

○スプリット 58球(22.5%)
○チェンジアップ 99球(20.0%)
○スライダー 39球(9.1%)
○カットボール 8球(7.1%)
○ストレート 72球(6.6%)
○カーブ 13球(6.6%)
○シュート 7球(5.7%)
○ツーシーム 0球(0%)

 1位はスプリット、次いでチェンジアップがともに20%台で高い空振り率を誇っている。バットの芯をずらし、ゴロを打たせる狙いがあるツーシームを除き、以下はスライダーからシュートまで5~9%台をマーク。ただ単に球種を豊富に持っているだけでなく、しっかりと持ち球として機能していることの裏返しだろう。

 一方で、2度目の最多勝を獲得した14年以降、2年連続で7勝にとどまり、思うような結果が残せていないことも事実だ。年齢は今年34歳を迎える。ベテランの域に入ると、投球スタイルを変化させる投手も少なくないが、エースとして3年ぶりの2桁勝利を期す今季、どんな投球を見せてくれるのか。背番号19から放たれる変化球に注目すれば、試合を一段と楽しむポイントになるはずだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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