MLB若手スター3人の起用法が鍵? 前回WBCで日本撃破の強豪は今大会もV候補

昨季さらなる飛躍を遂げた若手3選手、「ショートで先発できるのは一人だけ」

 バエスは昨年ワールドシリーズを制したカブスでキャリア最多142試合に出場。打率.273、14本塁打、59打点、12盗塁と活躍した。プレーオフでもドジャースとのリーグ優勝決定シリーズでMVPを獲得するなどチームの快進撃に貢献している。

 一方、2012年のドラフトでアストロズから1巡目指名(全体1位)を受けたコレアは15年にメジャーデビューし、99試合で打率.279、22本塁打、68打点、14盗塁をマーク。新人王を獲得した。昨季もキャリア最多153試合に出場し、打率.274、20本塁打、96打点、13盗塁と期待に応える活躍を見せた。また、リンドーアも昨季キャリア最多158試合に出場。打率.301、15本塁打、78打点、19盗塁と存在感を放ち、オールスター出場、ゴールドグラブ賞受賞と飛躍を果たしている。

 3選手ともメジャーデビューから3年以内のスター候補であり、年齢的にも20代前半と若い。勢いのある有望株をどう起用していくかも、プエルトリコが躍進するキーポイントとなりそうだ。指揮官は記事の中で「選手はどのポジションであったとしてもプレーをしなければならない。彼らもそれは分かっているし、我々もわかっている。ショートで先発できるのは一人だけだ」とコメントしている。

 2009年の第3回WBCでは準決勝で日本と対戦。前田健太投手(現ドジャース)が先発した日本に3-1と競り勝った。迎えた決勝ではドミニカ共和国に0-3と完封負けを喫しており、今大会は初の栄冠に向けて着々と準備を進めている。今回の特集でベテランと若手の融合が注目されている強豪国は1次ラウンドでメキシコ、ベネズエラ、イタリアと同組のプールDに。決勝トーナメントで再び日本と激突することはあるのか。中米に位置する強豪は前回に引き続き旋風を巻き起こすかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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