18年間で1軍出場は185試合も…現役生活を全うした元巨人・加藤健の“流儀”

故郷のBC新潟フロント入り、長く現役を続けられたワケを会見で明かす

 昨季限りで巨人を戦力外となった加藤健氏が16日、新潟市内で記者会見し、独立リーグ・ルートインBCリーグの新潟の球団社長補佐に就任すると明かした。

 1998年ドラフト3位で入団した巨人一筋で18年間プレー。正捕手・阿部慎之助の壁は厚く、1軍通算185試合出場にとどまったが、戦力外・現役引退選手の平均年齢が30歳前と言われる中で35歳までプレーした。約50分に及ぶ記者会見では、長く現役を続けられた理由を明かした。

「18年やってこられましたけど、巨人に入団してキャンプに行った時は『本当にすごい所に入ったな』と思いました。1か月後、2か月後に追い抜こうと思ってなかった。先のことを考えながら過ごしていた。目先のことだけでなく、もっと先のことを考えながら。逃げ道ではなく、何パターンか考えながら過ごしてもらえればと思います」

 加藤がプロ1年目だった99年は、長嶋茂雄監督(現・巨人軍終身名誉監督)の時代だった。投手では斎藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己。野手では松井秀喜や清原和博、高橋由伸、広沢克実、仁志敏久、清水隆行、村田真一がいて、同期入団には上原浩治がいた。チームメートに圧倒されたというが、その「初心」を忘れずにやってきた。

「18年間はあっと言う間。野球も人間的にも成長させていただいた。この歳になるのは早いなと思いますし、野球をやっている時も『慣れ』というのが邪魔した時もあった。『どうすればいいのか』と思った時は過去のそういうこと(18年前)を忘れずに過ごしてました。高校生の時のことも思い出しながら頑張ってきた」

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