殿堂入り星野氏、大先輩・杉下茂氏が祝福「遅かったんじゃないか」

杉下氏「もっと、もっと前に入っていて当然だと思う」

 星野仙一・楽天球団取締役副会長がエキスパート部門でようやく殿堂入りを果たした。

 引退後5年以上が経過し、その後15年間が選考対象になるプレーヤー部門で選ばれず、エキスパート部門(現役を引退した監督、コーチ、審判で引退後6か月以上が経過している人)では2008年に候補者に。その後、楽天監督就任で外れ、2015年に再び候補に入った。53票、69票と伸ばし、今年は88票を獲得。昨年から19票上積みした。

 投手の実績としては146勝と200勝には届かなかったが最高勝率や沢村賞も受賞。祝福に駆けつけた明治の大先輩の杉下茂氏が「もっと、もっと前に入っていて当然だと思う。遅かったんじゃないか。打倒巨人しか頭になく、リーグ優勝しても、日本シリーズは邪魔だなんて言うんだから。楽天の日本一は相手が巨人だったから」とエピソードを明かすと、星野副会長も最敬礼で頭を下げ、会場の笑いを誘った。

 古希目前の69歳だが頭にあるのは「子供たちの底辺の底上げ、アマチュアを含めて、野球界がひとつになって」と球界の発展しかないようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY