伊東氏が殿堂入り ロッテ出身の村田氏も祝福「バッテリーを組みたかった」
殿堂入りで恩人の故・根本氏も「喜んでくれているのでは」
16日に野球殿堂入りを果たしたロッテ伊東監督は、捕手では歴代3位の2327試合出場で、通算最多犠打305はパ・リーグ記録。さらに、捕手としての最多連続守備機会無失策1263もパ・リーグ記録と名捕手の名をほしいままにしてきた。
ゴールデングラブ賞11回は捕手として最多で、チームのリーグ優勝14回、日本一8回に貢献しているが「(殿堂入りの先輩である)恩師の川上さん、広岡さん、森さん、与那嶺さんに少しでも近づけたかなと思います」と挨拶した。
個別の記者会見の場では「根本さん(元西武監督、管理部長)の名前は絶対言い忘れちゃいけないと思っていたが、あの場に立って頭が真っ白になって」と明かした伊東氏。最高の名誉とあって、数々の修羅場を乗り越えた名捕手でも、極度の緊張に襲われたようだ。
伊東氏を熊本工業高から埼玉所沢高の定時制に転校させ、球団職員、練習生から西武入団という道を開いてくれた故・根本陸夫氏への恩義を忘れるわけがない。1999年に亡くなった根本氏も2001年に殿堂入りしており、「喜んでくれているのでは」と故人を偲んだ。
ロッテ出身で、2005年に殿堂入りしている「まさかり投法」の村田兆治氏も祝福にかけつけ「分析力、判断力は凄い。一筋にあきらめない。本当はバッテリーを組みたかった。ロッテは正直、戦力はありませんが(その戦力でも、能力を生かして)優勝し、日本一になってほしい」と激励していた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count