「代打の切り札」が“提言” 世界一奪還へ、最後のピースはイチローと新井!?
「若すぎる」侍ジャパン…元巨人・石井義人氏訴える“秘策”とは
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の開幕(3月6日)まで、2か月を切った。2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は、昨年末に最終ロースター28選手のうち19選手を発表。準決勝で敗退した前回大会はメジャーリーガーなしで本番に臨んだが、今回はすでにアストロズの青木宣親外野手のメンバー入りも決定した。残る9人のメンバーの発表についても、NPBの井原事務局長は「できるだけ早く」としており、絞り込みは最終段階に入っている。
残る枠は少なくなっていると見られるが、侍ジャパンが世界一を奪回するために必要な要素は何なのか。“秘策”はあるのか。西武で活躍後、2012年は巨人で「代打の切り札」として日本一に大きく貢献したスポーツコメンテーターの石井義人氏は、大ベテランが必要だと訴える。「絶対にイチローさんが必要」と力を込めた。
11年オフに西武を戦力外となった石井氏は、12球団合同トライアウトを経て、巨人に加入。12年は代打打率.405(37打数15安打)、得点圏打率.444を記録し、リーグ優勝に大きく貢献した。さらに、中日とのクライマックスシリーズでも第5戦でサヨナラ打を放つなど勝負強い打撃を見せ、代打ながらシリーズMVPに選出。日本一に大きく貢献した。
石井氏は、現時点でのメンバーについて「全体的に若すぎる気がする」と訴える。「第1回大会には宮本さん(ヤクルト)、第2、3回大会には稲葉さん(日本ハム)がいた。ベテランを入れておかないと。現時点のメンバーを見ると、青木(35歳)と内川(34歳)くらいですよね。40歳くらいの人を入れておかないと」と指摘した。
そして、メンバー構成を見ると、「切り札不在」にも映るという。その役割を果たせる選手として、マーリンズのイチロー外野手と、昨季のセ・リーグMVPに輝いた新井貴浩内野手(広島)の名前を挙げた。