“清宮1強”に待った 怪物高校生に元甲子園スター…今秋ドラ1候補はこの12人

史上初の1位指名かかる赤門エース、九州の大学NO1右腕…

○東大・宮台康平(投手/左投げ左打ち)

 話題性という点では、清宮に匹敵するものがある。赤門のエースは2年春までリーグワーストの94連敗を喫していたチームで4勝をマーク。3年夏に東大史上33年ぶりの大学日本代表入りを果たした。左腕ながら直球は最速150キロを誇り、キレのいいシンカーで奪三振率も高い。神奈川・湘南高3年春に激戦区・神奈川で8強入り。夏の部活引退後に猛勉強で東大文系最難関の文科一類に現役合格した。

 入学当初は「将来は国を動かす仕事に興味がある」と語っていた法学部生について、セ・リーグスカウトが「話題性を抜きにしても、実力は十分。リーグ戦も当然マークする」と認める。本人もプロ入りに前向きな意向を示しており、東大史上6人目のプロ入りを初のドラフト1位で飾れるか、今年のドラフトの大きな注目の一つとなりそうだ。

○九産大・草場亮太(投手/右投げ右打ち)

 大学生の右投手では、九州の本格派右腕の評価が高い。佐賀・伊万里商時代からプロの注目を集めていたが、福岡の強豪大学に進学。全国大会に2度出場し、3年春の全日本大学選手権1回戦の日体大戦で7回途中無失点の好投で勝利した実績を持つ。メディアに取り上げられる機会は少ないが、MAX152キロを誇る剛腕の認知度はスカウト陣の間で広まっている。メンバー候補入りしている大学日本代表や春の全日本大学選手権でアピールできれば、「大学NO1右腕」として不動の評価を得られる。

○亜大・高橋遥人(投手/左投げ左打ち)

 毎年のようにプロ選手を輩出する東都大学の強豪が誇る左腕も、上記2人の大学生両腕に負けず劣らずの実力を誇る。直球の最速は151キロ。かといって荒々しい剛腕タイプではなく、しなやかなフォームからキレのいい球を投げ込む。タイプでいえば、DeNA・今永に近い。常葉学園橘時代にもプロ志望届を提出。リーグ戦2勝ながら、貴重な速球派左腕としてチームメートの嘉陽宗一郎(投手/右投げ右打ち)とともに評価は高い。身近なライバルと切磋琢磨することで、さらなる成長も期待できそうだ。

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