WBC優勝へ強化止まらず ドミニカとベネズエラが強打者を追加招集へ

連覇を狙うドミニカ共和国はバティスタ招集へ

 3月6日に開幕する第4回WBCに向けて、最終ロースター登録の期限が2月6日に迫っているが、各代表チームの陣容が徐々に明らかになってきた。2連覇を狙うドミニカ共和国、そして初優勝に向けて気合十分のベネズエラが、さらに強力なメンバーを追加する予定だと米メディアが伝えている。

 MLB.comのジョン・モロシ記者によると、先日ブルージェイズと1年契約を結んだばかりのスラッガー、ホセ・バティスタ外野手がドミニカ共和国代表メンバーとしてWBCに出場することが濃厚だという。通算308本塁打を誇るバティスタは、2010、11年と2年連続でア・リーグ本塁打王を獲得。昨季まで7年連続で20本塁打以上を記録している強打者だ。ドミニカ代表の外野手として、すでにネルソン・クルーズ(マリナーズ)、スターリン・マルテ(パイレーツ)、グレガー・ポランコ(パイレーツ)、マルセル・オズナ(マーリンズ)らが参戦を表明。内野手にはロビンソン・カノ(マリナーズ)、マニー・マチャド(オリオールズ)、エイドリアン・ベルトレ(レンジャーズ)らが揃い、すでに“最強打線”の呼び声が高い。ここにバティスタが加われば、末恐ろしいことになりそうだ。

 一方、初優勝を狙うベネズエラ代表にも、攻守両面で強力なメンバーが加わることになりそうだ。モロシ記者は、通算227本塁打のビクター・マルチネス内野手(タイガース)、イチローの同僚で守備の名手マーティン・プラド内野手(マーリンズ)、同じく守備に定評のあるアルシデス・エスコバル内野手(ロイヤルズ)、エンダー・インシアルテ外野手(ブレーブス)、サンディ・レオン捕手(レッドソックス)が追加招集されるとリポート。こちらもすでにミゲル・カブレラ内野手(タイガース)、ホセ・アルテューベ内野手(アストロズ)らの参戦が決定。過去3大会では優勝候補と目されながらも、2次リーグを勝ち抜けられなかった屈辱を晴らすため、国を挙げてのロースター招集が行われているようだ。

 過去3大会にも増して、各代表チームが豪華メンバーを取りそろえつつある今大会。世界一決定戦の名にふさわしいレベルの高い熱戦が1次リーグから期待できそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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