悲願のWBC初優勝狙う韓国代表、MLB公式サイトは「A組本命」と評価も…

「フルラインナップで挑むことができれば、その先も勝ち進むことが可能」

 さらに、「韓国のMLB打者がチームを先導するだろう」と打力を評価しているが、当初のロースターから秋信守、金賢洙が抜けることは濃厚。記事でも「MLB球団がクラシックでのプレーから外れるよう話し合おうとすることができるため、秋と金にも疑問符がつく。特に秋についてはそのけがの経歴からだ。彼は2016年、いろいろなけがによって49試合しかプレーしなかった」としており、分析よりも戦力は落ちることになる。

 投手陣については「マウンド上ではKBOオールスター先発陣に加えて、KBOでクローザーを経験した7人のリリーバーを有している。しかし、最終的に呉が加われば、それが大きな援助となるだろう」と、賭博問題で当初はメンバー外だった呉昇桓の追加招集は大きいと指摘。それでも、KBOは以前から打高投低とされており、記事では「投手陣は薄い」と分析している。

「韓国はA組通過の本命と言える。特にフルラインナップで挑むことができれば、その先も勝ち進むことが可能だろう。かつてそうしたように」

 特集はこのように結論づけているが、ここまではメジャーリーグの招集に苦労しており、ベストメンバーで本大会に臨める可能性は低い。しかも、A組は強敵ぞろい。オランダ代表はメジャーリーガーを多く招集しており、バンデンハーク(ソフトバンク)やバレンティン(ヤクルト)ら日本で実績のある選手も参戦予定。野球熱の高いチャイニーズ・タイペイは難敵で、初出場のイスラエル代表もピーダーソン(ドジャース)、キプニス(インディアンス)ら10人程度のメジャーリーガーが全て参戦すれば侮れない。今大会も、まずは韓国で開催される1次ラウンドが最初の関門となりそう。悲願の初優勝へ“スタートダッシュ”できるかが鍵となりそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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