イチローは今年も外野3ポジションでフル稼働? マ軍が控え4人体制を検討

控え4人体制は指揮官の「決断を限定」も…「ベンチ4人体制でいくことをいとわない」

 記事では、昨季終了後にFAとなったジェフ・フランコーア外野手、クリス・ジョンソン内野手との再契約の可能性は高くないとレポート。そして、「マーリンズは控え捕手のA・J・エリス、イチロー外野手、内野ユーティリティのミゲル・ロハス、デレク・ディートリッチ内野手のベンチ4人体制でいくことをいとわないようだ」と分析している。

 確かに、この4人がバックアップとして控えていれば、すべてのポジションをカバーすることが可能だ。特に、ロハスは内野、イチローは外野の全ポジションを守ることができるため、穴が空くことはない。フリサロ記者も「ベンチ要員4人はドン・マッティングリー監督の試合中の決断を限定するだろうが、しかし、この控えには多様性が存在する」と言及。カーターやレイノルズを獲得しなければ、相手先発が左投手の場合はボーアの代わりに正捕手のJ・T・リアルミュートを右打ちの一塁手として起用するプランもあるという。

「それがドニーを4人ベンチから解放するだろう。我々は右打者という言葉で全てを片付けようとしたことは一度もない。ボーアにあらゆる機会を与えてレギュラーとなり、左右どちらとも対戦させるし、時にはリアルミュートを一塁で使うこともする」

 記事の中で、強化責任者のヒル氏はこのように話している。さらに、別の野手との契約についても「我々の最優先事項ではない」として、「私たちの目標は、いかに投手陣に深みとクオリティを持たせることができるかだ」と説明。フリサロ記者は「カーターやレイノルズのような選手との契約より、マーリンズはベテラン野手とのスプリングトレーニング招待付きのマイナー契約に動くだろう」と伝えている。

 ディートリッチも外野を守れるが、専門職としてベンチに控えるのはイチローのみとなるだけに、今季も全3ポジションでのフル回転が予想される。他の3人も含めて、チームがバックアップの選手に信頼を寄せているからこそ、投手を1人増やすという選択肢が生まれていることは確かだ。そして、当然、救援投手が8人体制となれば、新加入の田澤純一への負担も減ることになる。

 マーリンズは実際にどのような体制で今シーズンを迎えることになるのだろうか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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