ヤンキース田中将大のWBC不参加発表「当然の決断を正式発表」と米メディア

細心の注意を払ってきた右ひじ靱帯

 2つ目は、田中の右ひじ靱帯だ。メジャー移籍1年目の2014年に部分断裂が発見されて以来、田中と「ヤンキースは右ひじを細心の注意を払ってきた」。だが、開幕前にWBCのような熱戦で投げることは「細心の注意から逸脱する」とし、これまでの流れに配慮すれば不参加が妥当だとした。

 最後に、今年が田中にとってフリーエージェント(FA)直前の年になる可能性があることを指摘。今季終了後に契約をオプトアウト(破棄)する権利を持っているため、今季の成績は自分の未来を大きく左右するものとなりかねない。そこはやはり好成績を残すことに集中するべきだと考えるのが一般的だろう。

 球団関係者や地元メディア、ファンの間では、田中がWBCに出ないことは“当然”と認識されていたようだが、ようやく正式発表されたことで「(決断が)心地よく耳に響くだろう」とホッと胸をなで下ろす形になった。今季に集中する環境を整えた田中が、どんなパフォーマンスを披露してくれるのか、ニューヨークのファンはもちろん日本のファンも楽しみにしている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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