イチローがマリナーズ1位、日本人4選手に“特別賞”…MLB各球団史上最高FA契約
当時の指揮官も称賛「特別な選手だった」
イチローは正確にはFA移籍ではないが、特集ではその功績を称えて史上NO1に選出しており、記事の中では当時チームを率いたルー・ピネラ監督も「イチローは特別な選手だった」、「彼は素晴らしいスピードを兼ね備え、フェアゾーンにボールを打ち返すことができた。異様な能力だよ。外野手としては期待通りの活躍を見せてくれる。また、素晴らしい肩を持っている。彼はすぐに米国の野球に適応した。そして球団のリーダーとなり、選手たちに受け入れられた。チームにとてつもなく大きいインパクトを残したんだ」と賛辞を贈っている。
また、マリナーズの史上最高FA契約の次点にあたる“特別賞”はロビンソン・カノ内野手、ブレット・ブーン内野手、ネルソン・クルーズ外野手が挙げられている。
一方、イチロー以外の日本人選手ではドジャースで野茂氏、ヤンキースで松井氏、レッドソックスで上原、レイズで岩村が“特別賞”に選出されている。
1990年に近鉄に入団し、タイトルを総なめにした野茂氏は95年に渡米。ドジャースでは同年5月2日のジャイアンツ戦でメジャーデビューを果たすと、1年目に13勝6敗、防御率2.54をマーク。最多奪三振(236個)、新人王のタイトルを獲得した。サイ・ヤング賞の投票でも4位に入っており、その後、メッツ、ブルワーズ、タイガース、レッドソックス、レイズ、ロイヤルズなどでプレー。通算12シーズンで323試合に登板、1976回1/3を投げ、123勝109敗、防御率4.24、1918奪三振を記録した。
野茂氏は渡米当初はマイナー契約であり、今回の企画の条件を満たしていないが、ドジャース公式サイトでは“特別賞”に名を連ねており、「彼は日本人選手に対し、メジャーリーグの門戸を再び開いた。1995年、彼は新人王に輝き、最初の3年で43勝29敗を記録した」と高く評価している。
一方、03年に巨人からFAで渡米した松井氏は3年契約でヤンキースに入団。デビューから3年連続で100打点以上をマークするなど絶大な勝負強さを誇り、09年のフィリーズとのワールドシリーズでは13打数8安打、打率.615、3本塁打、8打点と圧倒的な成績を収め、MVPに輝いた。メジャー通算では1236試合で4442打数1253安打、175本塁打、760打点をマークしている。