30球団中2位と充実した有望株集まるヤンキース 明るい未来に田中の姿は?

米メディア「(ヤ軍ファームシステムは)どこにも弱点が見当たらない」

 ESPNのロウ記者は「投手の層も厚いし、本来は遊撃手ながらどのポジションでも守れる野手が山ほどいる」と指摘。ヤンキースのファームシステムは「どこにも弱点が見当たらない。各レベルに有望株があふれている」と高く評価し、「今季ブロンクス(メジャーチーム)に何人か昇格するだろう」と予測している。

 彼ら有望株が期待通りの成長を遂げれば、ヤンキースは近い将来、数年先には昨季のカブスのように世界一を狙える可能性は十分にある。2009年以来ワールドシリーズ優勝から遠ざかってしまった強豪チームだが、光明は間違いなく差し込んでいる。

 そんな中、注目を集めるのは、やはり今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を手にする田中将大投手の動向だろう。昨季108年ぶりに世界一となったカブスは、若手の勢いに加え、左腕レスターらベテランの経験が大きな意味を持った。若手台頭が確実なヤンキースだが、やはり先発ローテのアンカーとなる田中の存在は貴重だろう。さらに、田中にとっても慣れ親しんだヤンキースに明るい未来が待っているとなれば…。

 今季中に果たして何人の有望株がメジャーの舞台に登場するのか。そして、WBC出場を回避した田中がどんなパフォーマンスを見せ、シーズン終了後にどんな決断を下すのか。シーズンを通じて、その流れを追ってみたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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