元巨人メンドーサがメジャー入りFA権獲得と米報道 近々公開練習の予定
昨季終了後に巨人を戦力外、キューバに帰国途中に姿くらます
2014年から3シーズンを巨人でプレーしたエクトル・メンドーサ投手がフリーエージェント(FA)権を獲得し、メジャー球団と契約できることになった。マイアミのスペイン語新聞「エル・ヌエボ・エラルド」が伝えている。キューバ出身の22歳右腕は、昨季終了後に巨人から戦力外通告を受け、キューバに帰国途中に姿をくらましていた。記事によれば、現在ドミニカ共和国に滞在中で「今回の知らせをとてもうれしく思います」とコメントしているという。
右腕のメンドーサは、2009年に開催されたAA世界野球選手権大会に出場し、MVPを獲得するなど将来を嘱望されていた。17歳だった2011年からキューバの国内リーグ、セリエ・ナシオナルに所属、2014年7月に巨人に派遣されることが決まった。190センチの長身から投げ下ろすスタイルで、2015年に1軍デビュー。在籍3シーズンで1軍登板は通算5試合(7イニング)、防御率7.71という成績だった。2軍では、昨季は28試合に登板し、1勝3敗4セーブ、防御率3.72。
昨秋に日本を離れた後で行方不明になっていたが、どうやらドミニカ共和国に滞在していた模様で、記事によれば、ドミニカ共和国でトレーニングを積みながらFA権獲得を待っていたそうだ。メンドーサは「初めての公開練習に向けて準備を進めている。近々開催したい」と話しているという。MLB公式サイトによれば、3月5日で23歳になるメンドーサは、外国のプロリーグで5年間のプレー経験を持つ選手に認定され、メジャー球団と契約する際には、各球団で上限が決まっている海外選手との契約金総額の対象外となるという。そのため、引く手あまたとなる可能性が高い。
記事によれば、メンドーサは「世界最高峰のリーグでプレーする同じキューバ選手の後に続いて活躍したい。今はスカウトの前で披露するため、制球に重点を置きながらトレーニングしている」と話しているという。
第4回WBCが開幕する直前の3月5日、メンドーサに関する大型ニュースが舞い込んでくることになりそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count