ロッテ「広報カメラ」仕掛け人が撮り始めたワケ 最多再生回誇る映像は…
撮影した動画は200本以上、最も再生回数が多かった動画は…
また、密着映像だけではなく、プロならではの技にも迫ってきた。200本以上を超える「広報カメラ」の動画の中で、最も再生回数が多かったのは2014年、15年に在籍したルイス・クルーズ選手(現巨人)の巧みなグラブさばきを集めた守備練習の映像だった。
「クルーズが巨人に移籍した後、『いろいろな人からあの映像を言われるんだ』と言われました。母国メキシコからはもちろん、遠い海外の知り合いからも『動画見たよ』と連絡があって、そのコメントは嬉しかったです。これこそがYouTubeで配信する狙いでした」
2015年の秋季キャンプでは、ブルペンで自身の前にネットを立てカーブを特訓する南昌輝投手の投球練習映像を配信した。この映像はチームスタッフが「こんな練習しているよ」と教えてくれたからこそ撮れたと梶原氏は言う。
「この映像は『プロってすごいな』と感じさせる映像です。この翌年となった昨年、南は自己最多の57試合に登板し中継ぎ陣の一角を担う活躍をしました。この映像の記憶があるファンは『あれほど練習した南が頑張った』とより感情移入しますよね」(後編につづく)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」武山智史●文