ソフトBドラ1田中が「緊張」の初日終了 ブルペンは「7割くらいですね」
ブルペンで45球、テーマは「下の力を上に伝えること」
ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・田中正義投手(22)が「緊張」のキャンプ初日を終えた。
A組スタートとなった右腕は、和田毅や武田翔太、千賀滉大といった錚々たる投手陣とともに、プロとして初のキャンプをスタート。初日の全メニューを終え、ファンの色紙にペンを走らせると、「緊張しました」と大きく一息ついて、宿舎へ帰るバスへと乗り込んだ。
「怪我なく終えられて、問題はなかったので、明日からも頑張ります」と振り返ったキャンプ初日。いきなりブルペン入りすると、すべて真っすぐで45球を投げ込んだ。「下の力を上に伝えること」をテーマに置いた初ブルペン。ダイナミックなフォームでストレートを次々と捕手のミットへ投げ込んだ。40球目からはクイックでも投球し「7割くらいですね。最後の1球だけは9割くらいで投げました」。見守っていた工藤公康監督も「自主トレの時にブルペンで見たよりも腕の振りが強くなったかな、と。いい球を投げていたと思う」と納得の表情だった。
「大事なのはこれから。打者相手に抑えられるようにやっていきたい。このクールはブルペンで球数を投げていって、次のクールでは打撃投手をやれるようにしていきたい」と、第2クールには打撃投手を務める考えだ。
「まだ始まったばかり。慌てることなく、自分のペースでやっていきたいと思います」と冷静沈着に語った背番号25。焦らず、じっくりと。田中正義の本領発揮は、まだもう少し先になりそうだ。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani