本命・武田、対抗・野村か…WBC出場辞退決定、日本ハム・大谷の代役は?

対抗馬は広島の最多勝右腕、メンバーに少ない左腕招集の可能性も?

 対抗馬は広島の野村祐輔投手か。

 昨季は16勝3敗、防御率2.71、勝率.842で最多勝、最高勝率のセ・リーグ投手2冠に輝いた。11月の侍ジャパン強化試合では11日のメキシコ戦で先発。2回先頭のアマダー(現・楽天)、4回無死のペーニャ(現・広島)、ベルドゥーゴとソロ3発で3失点したのは心配だが、4回5安打3失点1奪三振に抑えた。細かい制球力を武器とするだけに、滑りやすいWBC公式球への対応が必要になる。

 現在の代表メンバーで先発として期待されるのは楽天・則本昂大、巨人・菅野智之、ロッテ・石川歩ら右腕が並ぶが、投手全体でもサウスポーは中日・岡田俊哉、楽天・松井裕樹と少ない。11月の強化試合メンバーでは巨人・田口麗斗、DeNA・石田健大も候補に挙がりそうだが、田口は2番手として登板した13日のオランダ戦で2回4安打4失点。同日に先発した石田は3回で4三振を奪ったものの、5安打4失点と課題を残した。

 昨季限りで現役引退した広島・黒田博樹投手も入っているロースターまで選考枠を広げれば、小久保ジャパンでは常連だったオリックス・西勇輝、中日・大野雄大。その他にもヤクルト・小川泰弘、楽天・岸孝之、オリックス・金子千尋ら球界を代表とする実力者もいる。

 日本代表の最終メンバーの締め切り日は6日。代表入りした各投手はWBC球への対応など、急ピッチで調整を進めているだけに、小久保監督の代役捜しは早急に行われることとなりそうだ。大谷に代わる“ラスト・サムライ”は、誰になるのか注目したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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