勝負を懸ける8年目、未完の大器、広島・堂林翔太が目指す新境地とは

狙うはスタメン出場、最良の道として選んだ外野手転向

 遊撃手には、WBCの侍ジャパンメンバーとなった田中広輔が定着。三塁手には安部友裕、2年目の西川龍馬がおり、キャンプイン翌日の2日には、三塁、遊撃、二塁をこなせるメキシコ人のラミロ・ペーニャの加入も決まった。一塁も新井貴浩、ブラッド・エルドレッドがおり、内野手での定位置取りは厳しいと言わざるを得ない。

「こだわっている場合ではない」

 外野手も中堅の丸佳浩、右翼の鈴木誠也はアクシデントがない限り確定だろう。左翼もエルドレッド、松山竜平らとの競争となるが、それでも、自らが生きていく、スタメンの座を奪うには、外野手が最良の道であると、自覚している。

「まず打つことをしっかりしないと、試合には出られない。とは言っても、守備がおろそかでは、試合には出られない」

 ファンが期待し続け、7年が経った。背番号7がマツダスタジアムで輝く日を。堂林翔太は、新境地に飛躍のチャンスを賭ける。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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