ホークスキャンプ第1クール終了 工藤監督「ケガ人なくて良かった」

注目された新戦力に手応え、田中を称賛しつつもコンディション気遣う

 第1クールで最も注目を集めたのは、もちろんドラフト1位ルーキーの田中正義だ。行く先々で報道陣が群がる中、初日から1日おきにブルペン入り。工藤監督も注目はしつつ、田中のコンディションを気遣う。

「すばらしいストレートを投げていたと思う。ただ既往歴(過去の故障)として肩というのがあるので、こちらも配慮はするが、一番は本人が気をつけてやることが大事。ちょっとでもおかしいところがあれば、すぐにトレーナーなりコーチに言ってほしい。休むことは決して悪いことではないし、時には少し休んだ方が次につながることもあるので、そこだけは気をつけてほしい」

 打の新戦力・ジェンセンも、第1クールでベールを脱いだ。工藤監督は「打つ方は打撃コーチに任せている」と言いながらも、コーチ陣の高評価に期待を膨らませているようだ。

「上体がぶれないと聞いている。前にもいかないし、後ろに残りすぎることもなく、その場でクルッと回る感じ。(打撃コーチは)阪神にいたマートンの、重心が低くなっていない版と言っていた。長距離砲と聞いていたけど、意外とミート力があって率も残せる感じかな」

 7日から始まる第2クール以降、徐々に実戦モードへと切り替わっていく春季キャンプ。その中で、選手たちの必死のアピールは続いていく。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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