大谷翔平のWBC欠場で米メディアに意外な反応も 「恋しさを一層募らせる」

大谷が来季MLB挑戦なら「純粋な二刀流選手がファンを熱狂させてから100年後のシーズン」

「大谷はMLBにおいて、レッドソックス在籍時のベーブ・ルース以来となる二刀流選手になるのだろうか? ルースは1914年から1919年にかけて、防御率2.19、WHIP(1イニングあたりの四球+安打)1.14を158登板(143先発)で記録した。3度のワールドシリーズ登板では、3勝、防御率0.87であった。

 打者としても1918年には打率.300、出塁率.411、長打率.555を記録し、MLB最多の11本塁打を記録。翌年は打率.322、出塁率.456、長打率.657で、当時のMLB最多記録となる29本塁打を放った」

 ベーブ・ルースは、まさに二刀流の“祖先”と言える存在。大谷がプロ2年目の2014年に「2桁勝利(11勝)&2桁本塁打(10本塁打)」を記録した際には、ベーブ・ルースが1918年にマークして以来96年ぶりと騒がれたが、昨年は「10勝&22本塁打」という史上初の偉業も達成。記事では「もし、オオタニが予想される2018年にMLBデビューを飾るとなると、純粋な二刀流選手がファンを熱狂させてから100年後のシーズンとなる」と“不思議な縁”にも注目している。

 当初は懐疑的な見方も多かったが、NPBであまりにも衝撃的な活躍を続けてきたことで、メジャーでも大谷の二刀流を見たいと訴える声が少しずつ増えてきた。「現時点では、我々はオオタニがどんな結果を残すのか待たなければならない。考えられる限り、ある夜は登板して完封、次の日には特大のホームランを放つ選手となるかもしれない」。こんな光景を米メディアも想像し始めているようだ。

 同サイトは最後に、あるMLB球団のGMがMLB公式サイトの取材に対して、米国でも大谷が二刀流としてプレーすることを「希望する」と昨年11月に話していたことを振り返りつつ、「我々もそれを希望している。WBC出場が叶わずオオタニの神秘的な魅力が高まっている今は尚更だ」と締めくくっている。

 今回のWBC欠場を“超ポジティブ”に捉えている現地の人たちが大谷を生で見られる日は、実際にはいつ来るのか。まずは一日も早い怪我の回復を期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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