「開幕を任されているから」 DeNA石田“登板回避”に見えた大役への自覚
フリー打撃登板予定もブルペン投球に変更「1人でやった方がいい」
すでに開幕投手に指名されている3年目のDeNA・石田健大投手が6日、予定されていたフリー打撃での登板をキャンセルし、ブルペンでの投球練習を行った。怪我ではなく「(フォームの)バランスがいい感じじゃなかったので」と自らメニュー変更を希望。ブルペンで約60球を投げ込み、調整した。
この日、フリー打撃での登板が予定されていたが、「指の掛かりや肩の上がりが(投球動作の)流れの中で自分が思ったようにいっていない」と志願してブルペンでの投球練習に変更。「打者と対戦するよりブルペンで1人でやった方がいい」と、下半身と上半身の連動や肩の上がり具合を確認し、自分と向き合いながらの練習に徹した。
マイペース調整を選んだ理由は、大役を任された“自覚”にある。今季で3年目を迎える左腕は「開幕を任されているからこそ。監督もベストな状態でいってほしいと思っていると思う」と話し、キャンプ序盤で無理に追い込まずに、開幕戦に照準を合わせることを重視。焦らず納得のいく形で仕上げていく予定だ。
この日予定されていた主砲・筒香との対戦は流れたが、第2クール中には「打者を相手に投げたい」と話す。ラミレス監督によれば、13日に行われる阪神との練習試合(宜野座)に先発する予定に変更はないそうだ。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato