ヤ軍投手コーチ、田中将大の体調に“太鼓判” 「昨年に比べ、より順調」

練習で田中を“特別視”せず、「他の投手とそこまで変わらない」

 田中は昨年の春季キャンプで4試合に登板したが、天候不良や乱調で投球回数は11イニングにとどまり、1勝1敗、防御率7.36という成績でシーズンに突入した。周囲からはスローペースを不安視する声も上がったが、蓋を開けてみれば、31試合登板で199回2/3を投げ、14勝4敗、リーグ3位の防御率3.07、同5位のWHIP(1イニングあたりの被安打+与四球)1.08をマーク。メジャー3年目で自己最高の成績を収め、エースとしての立場を確立した。スプリング・トレーニングでも、自分がやるべきことをしっかり把握し、準備を進めていたことを証明した。結果で応えたエースに投手コーチも信頼を寄せている。

 2014年から7年契約を結ぶ田中だが、今季終了後に契約を破棄してFAとなれる「オプトアウト」の権利を持つ。去就についての報道は早くも加熱しているが、田中自身は渡米前に「終わった時にそれは考えます。シーズン前に考えることじゃないと思う」と、まずはシーズンに集中する考えを明かした。日本人初のサイ・ヤング賞も視野に入れるシーズンで結果を残すだけだ。

 昨年の活躍で、メジャー1年目に負った右肘靭帯部分断裂はすでに万全であることもアピールした。ロスチャイルド投手コーチは「投手全員に言えることだが、彼の状態は注視していかなければならない。しかし、他の投手に対してとそこまで変わらない」と、田中を“特別視”することはないとも明かしたという。最高の準備をして、エースは開幕を迎える。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY