ソフトB松坂、ノーワインドアップの真相 “本来の姿”交えた239球で実感した効果
実感した効果「今日はこれまでと違う感覚があった」
松坂自身の中では、実は、今でもワインドアップがベースにある。ノーワインドアップへの挑戦は、ワインドアップをイメージしたフォームを作り上げる中で、思い描く体の使い方へと近づけていくために、取り入れた方法だったという。
第1クールには、3日目に打撃投手を務め、4日目も連投で135球を投げた。2日間で実に296球を投じてきた松坂。自身の中で、ある程度の手応えを持ち、満を辞して本来の姿を解禁。「今日は、これまでと違う感覚があった」と、効果を実感した。
平成の怪物は「投げていて、ノーワインドアップがいいと思うかもしれないですけどね」とも言う。数々の実績、経験を積み上げてきた男は、復活に向けて、今後も試行錯誤を続けていく。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani