バット2本へし折った! ソフトBドラ1田中がオール直球で圧巻“初登板”
フリー打撃で40球…上林、塚田を安打性4本に封じ、空振り4球奪取
ソフトバンクのドラフト1位・田中正義投手が9日、宮崎キャンプでフリー打撃の打撃投手に初登板。最速156キロの剛腕は打者のバットを2本へし折るなど、オール直球の40球で安打性4本、空振り4球と圧巻の登板となった。
先頭の上林に対しては17球を投じ、安打性3本に抑えて空振りを2つ奪い、6球目にはバットをへし折った。続く塚田への12球目で再びバットを折った。14球目に左肩付近をかする死球を与え、ボール9球と制球に課題を残したが、16、22球には空振りを奪取。23球を投じ、計40球でマウンドを降りた。
第1クールを終えた後には「グラウンドでマウンドに立ってバッターと向かい合うのは景色がまったく別ものになる。それを早めに経験することが大事だと思う」と話していたが、上々のフリー打撃初登板となり、その後はブルペンに場所を移し、再びすべて直球で14球を投げ込んだ。
昨秋ドラフトで最多5球団が競合した新人王最有力の右腕。開幕ローテ入りへ、順調に階段を上がっている。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani