スターが背負う特別なナンバー パ3人の「新背番号3」に求められるもの

歴代名選手がつけてきたロッテ、3冠王が背負ったソフトバンク

 2人目は昨年、2度目の首位打者を獲得した千葉ロッテの角中勝也。昨年現役引退したサブロー氏の後を継ぎ、背番号61から3への変更となった。

 ロッテの背番号3も前身の毎日オリオンズ時代から、これまで名選手がつけてきた背番号だ。「天才打者」と呼ばれた榎本喜八氏、1970年代に活躍した弘田澄男氏、盗塁王を4度獲得した西村徳文氏、そして「つなぎの4番」サブロー氏と脈々と受け継がれてきた。背番号の変更とともに選手会長に就任、今年5月で30歳を迎える節目の年にチームリーダーとしての存在感も求められる。

 3人目は福岡ソフトバンクの松田宣浩。こちらは背番号5から3と1桁番号からの変更となる。

 ソフトバンクの背番号3といえば2004年に三冠王を獲得した松中信彦氏が思い出される。くしくも松田は毎年、松中氏が行ってきたグアム自主トレに同行してきた「師弟関係」の間柄でもある。昨年は打撃3部門で前年より数字を落とし、チームは後半戦に失速と悔しい思いを味わった。ホームランを打った後のパフォーマンスである「熱男ー!」も今年のチームスローガンである「1(ワン)ダホー!」に変わり、昨年のリベンジを果たしたいところだ。

 背番号変更の相乗効果で好成績を残せるか、はたまたその重圧に苦しむことになるか。今年のパ・リーグはこの「3人の新背番号3」に注目するのもシーズンの見どころと言えるだろう。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」武山智史●文

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