「引退を早めた原因だ」米319発の32歳フィルダーが明かした出場の“代償”

米メディアのインタビューで明かした「引退を早めた原因」は…

 年間162試合出場を4度記録し、8年間でわずか13試合しか欠場しなかった体への負担について「引退を早めた原因だと思う」と分析。「でも、他に道はなかった。念のためだけど、僕は休暇を申し出たことは一度もなかった。誰しも休日は必要だけど、僕は取りたくなかったんだ。恐らく、多くの人が馬鹿げてるって言うだろうね。それは正しいと思う。休みを取る人はまだリーグでプレーしているから。でも、僕は違う」とチームのためにグラウンドに立ち続けたことへの自尊心をのぞかせている。 

 通算319本塁打は父・セシルと同じ数字。それを知っていたのかと聞かれると「引退後だね。不思議な気分だったよ。どちらかは、もう1本多く打てなかったのかって? 決まっていたんだよ」と話したフィルダー。今後、古巣レンジャーズと仕事をする予定については「僕にできることなら何でもしたい。特に、マイナーの若手選手に対して」と話す一方で「正直、今は野球にあまり関わりたくない。嫌いってわけじゃない。今は家族や子供たちと過ごすのは楽しいんだ」と語り、家庭を優先させる意向のようだ。

 怪我に泣いた現役生活を卒業し、驚きの料理番組から第2の人生を歩み始めた名打者。記事によると、2人の息子の野球やバスケットボールの練習の送り迎えで忙しく過ごしているという。どんな道に進むにしても、新たなフィールドでの活躍を祈りたい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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