ホークス寺原がランチ特打に登板「全然悪くないと思いますよ」
実戦で課題のシュートをどう使うか「使い分けを考えていく」
12日、ソフトバンクの寺原隼人投手がB組のランチ特打で打撃投手を務めた。工藤公康監督が見守る中、古澤勝吾内野手と幸山一大外野手を相手に約10分間のピッチング。自らが課題とするシュートを多投し、その感触を確かめた。
「シュートいきます」
マウンドでそう何度も口にした。受けた鶴岡慎也捕手は「ナイスボール!」「いい球や~!」と連発。投球を終えた寺原は「全然悪くないと思いますよ。(シュートは)自分の課題なので、打者相手に練習して覚えないと」と、特打で登板した意図を語った。
「シュートの使い分けを考えながらやっていきたい。他の球種と合わせて、どこで使っていくかということ。決め球として使うのか、ファールを狙いにいくのか、これからの実戦の流れの中で、そういう使い分けをしていきたい」
B組での調整が続くとはいえ、紅白戦が行われるキャンプ終盤にはA組に合流する可能性も高い。春季キャンプもちょうど折り返し。今後も「変化球の精度を上げることと、フォームがバラバラにならないこと」をテーマに、開幕1軍に向けてベテランの調整は続いていく。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura