制球難「不安だった」DeNA熊原を変えた番長の言葉…「天井に向かって投げろ」
2年目右腕が感じる手応え「『こう投げたらストライクになる、ボールになる』がわかる」
捕手が構えたミットに、次々と白球が吸い込まれていった。DeNA・熊原健人投手が11日、沖縄・宜野湾キャンプでブルペン入り。第3クール初日から68球を投げた2年目右腕は、ある手応えを感じていた。
「もともとコントロールが悪くて、去年はストライクが取れるかどうか不安だった。でも、今は『こうやって投げたらストライクになる、ボールになる』っていうのがわかってきました」
仙台大からドラフト2位で入団した昨季。即戦力として期待されながら、1勝にとどまった。その原因となったのは本人も分析している制球難。春季キャンプで独特なフォームを審判にボークと指摘され、フォーム修正を余儀なくされた。最速154キロを誇る剛腕は、ボールを思うように操ることができなかった。
そんな背番号1を変えたのは、ある大先輩の言葉が大きかったという。
プロ入り初の今オフ。熊原は年明けから三嶋、石田、山崎康が神奈川・厚木で行う自主トレに参加した。引退した三浦大輔氏が昨年まで統率していた「番長組」。その期間中、実際に視察に訪れた三浦氏から助言をもらった。