WBC米国代表、真のトップ選手は不在? 米紙「辞退した選手を非難できない」

侍ジャパンもメジャーで活躍する投手は不参加に

 もっとも、「これは世界的な課題ではなく、アメリカの課題だ」という。

 確かに、ドミニカ共和国やベネズエラはスター級の選手を招集しており、“本気度”は高い。ドミニカ共和国は前回大会で初優勝を果たしたが、記事では米国がここまで決勝にも辿り着いていないことを振り返っている。一方で、「過去2度の大会制覇を果たしている日本も真剣な取り組みを見せていた。しかし、その日本ですら今回のWBCにはMLBのスター選手抜きで挑むことになる」とも指摘。侍ジャパンも、岩隈久志、ダルビッシュ有、田中将大、前田健太、上原浩治、田澤純一を招集できないなど、メジャーリーガーの投手の選出は米国だけでなく出場各国の課題となっている。

 ただ、米国に関しては野手陣も豪華ではあるものの、ア・リーグMVPのトラウト、ナ・リーグMVPのクリス・ブライアント内野手(カブス)がメンバーに入らないなど、決してベストメンバーとは言えない陣容。それでも、選手を責めることは出来ないというのだ。

「誰もトラウトなどの辞退した選手を非難することはできない。彼らは162試合を戦うために給料を得ている。スプリングトレーニングは7週間に及ぶ(収入に響かない)“無駄”な時間ではあるが、それでも彼らは開幕戦までのプランを実行していく。そして、彼らのほとんどはこれまでにユース世代などで、祖国への貢献を果たしてきた」

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