元広島ルイスがレンジャーズに惜別の言葉「さよならを言うのは到底無理」

今季の所属先決まらずFAのままも古巣復帰の道は消える

 メジャーでは14日(日本時間15日)から各地でキャンプが始まった。いよいよ2017シーズンのスタートを切った選手がいる一方で、所属先が決まらずにフリーエージェント(FA)のままの選手もいる。昨季までレンジャーズでプレーした元広島・コルビー・ルイス投手もその一人。今年で38歳を迎えるベテラン右腕が、古巣に対して感謝の惜別メッセージを送ったという。球団公式サイトほか複数の地元メディアが報じている。

 1999年にドラフト1巡目指名でレンジャーズ入りしたルイスは、タイガース、アスレチックスを経て、2008年に広島に移籍。2シーズンで55試合に登板し、26勝17敗、防御率2.82の成績を残し、チームに大きく貢献した。翌10年に再びレンジャーズと契約し、先発ローテの一角としてリーグ2連覇の原動力となった。10、11年のプレーオフでは、8試合に先発し、4勝1敗、防御率2.34の成績を残したが、ワールドシリーズ優勝には届かなかった。

 ルイスは惜別メッセージの中で「MLBで最高のオーナー、経営者でもあるテキサス・レンジャーズに一生感謝したい」と感謝の気持ちを吐露。「レンジャーズは野球人生の夢を叶えてくれた。大好きなユニフォームを着て、2度ワールドシリーズに出場。挫けそうになった時は必ず勇気づけてくれる、心から慕える仲間にも出会えた」と、レンジャーズで過ごした通算13年の日々を振り返ったという。カリフォルニア出身のルイスだが、長い年月を過ごす間に「テキサスは第2の故郷となり、家族のように近しい友人たちにも出会えた」といい、「さよならを言うのは到底無理なこと」と複雑な気持ちものぞかせた。

 昨季終了後にFAとなったルイスは現役続行を望んでいるが、いまだ所属先が決まらず。レンジャーズのダニエルズGMは、ルイスの貢献に感謝しながらも再契約しない方針を明かしていた。

「ただ、ありがとう、と言うだけでは気持ちは言い尽くせないけれど、ありがとう」と惜別のメッセージを送ったルイス。開幕前、あるいは開幕後に所属先を決めることができるのか。今後の去就に注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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