始動のダルビッシュ、状態「80%」 現地ではハメルズとの開幕投手争いに注目
球団公式サイト特集、「監督は開幕投手発表の準備が出来ていない」
レンジャーズのダルビッシュ有投手が、メジャー6年目となる春季キャンプをスタートさせた。15年のトミー・ジョン手術から復帰2年目。順調にトレーニングを進めているようで、球団公式サイトでも「ダルビッシュはより高いレベルで投球する準備が出来ている」と伝えている。
15日(日本時間16日)のキャンプ初日は他の15人の投手と共にブルペン入り。球団サイトはダルビッシュがこの日の投球後、今年のキャンプ始動日の状態について言及したことを紹介。昨年は30%ほどだったのに対し、今年は「80%」と話したことをレポートした。
また、記事ではダルビッシュが自身初の開幕投手を務める可能性についても言及。チームの先発ローテーションには昨年15勝5敗、防御率3.32と安定した成績を残したコール・ハメルズがいるが、同サイトは「今キャンプの大きな見所はダルビッシュとハメルズのどちらが開幕投手になるかということだ。バニスター監督はまだ開幕投手を発表する準備が出来ていない。チームはダルビッシュがシーズンの最初から最後までマウンドに上がることを望んでいる」と伝えている。
ダルビッシュは手術明け1年目だった昨季17試合に先発し、7勝5敗、防御率3.41。昨季のチーム貢献度ではハメルズの方が上回るが、同サイトはダルビッシュが昨季WHIP1.12(投球回あたりの与四球・被安打数の合計)、被打率.214、奪三振率11.84を記録したことに着目。復帰1年目の投手にしては悪くない成績と伝え、「昨年終盤からコントロールが良くなった。昨年よりも高いレベルでピッチングが出来れば」と、ダルビッシュが投球内容の向上に手応えを口にする様子も紹介している。
日本人右腕が開幕投手となればメジャー6年目で初となる。ヤンキース・田中将大投手の3年連続開幕投手が14日(日本時間15日)に決まったばかりだが、トミー・ジョン手術明け2年目で復帰後初のフルシーズン登板を目指すダルビッシュが初の大役を任されるかも注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count