柔らかくあれ― 伸び悩むロッテ25歳野手を変えた結婚式、指揮官の主賓挨拶

指揮官のメッセージで決めたこと―「体も頭も柔軟に…」

「体もそうですが、おっしゃるように考え方も硬かったです。もっと、いろいろと考え方を聞いて、良いものを吸収しないといけないと思う。自分のダメな部分をしっかりと見つめ直して、それをどのように補っていくかも考えないといけない。気持ちの切り替えも大事。この世界、頭が硬いと成功はできないと思います。今年はとにかく、体も頭も柔軟に取り組む。監督のメッセージをいただき、そう決めました」

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ロッテ・加藤翔平【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

 石垣島春季キャンプではいつも以上に声を出し、ハツラツと練習に取り組む加藤の姿がある。全体練習が終わってからの個別練習でも様々な練習方法を試し、取り入れ、取り組んでいる。良いと思ったものがあれば積極的に取り入れる。柔軟な発想のもと、自分を成長させようと努力する姿勢が見える。そして、自室に戻ると入念にストレッチをする。暇を見つけては体をほぐす。柔軟に関する本もいろいろと読んだが、中でも気に入ったのは開脚メソッドの本。プログラムに基づいて、様々なストレッチに取り組んでいる。その姿を指揮官は嬉しそうに見つめる。

「この世界、一流になるか、一流半に終わるかはちょっとした違いが大きかったりする。それはちょっとした考え方であり、ちょっとした取り組み方の違いでもある。そういうのを少しでも伝える事ができればと思っていた」

 石垣島春季キャンプは最終クールに入った。指揮官は全体的に仕上がりの良さに満足し、またスピーチをキッカケに加藤の目の色が変わったことが嬉しくもある。その才能と高く評価しているからこそ、結婚式という場であえて伝えた。柔らかくあれ。野球への取り組み方とその身体能力に柔軟性が身につけば、加藤はトッププレーヤーに上り詰める可能性が十分にある。2017年シーズンは、その大きなチャンスだ。

(記事提供:パ・リーグ インサイト

【了】

「パ・リーグ インサイト」マリーンズ球団広報 梶原紀章

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