「めっちゃ使えます」 ソフトB武田がWBC球で甦えらせた144キロの“新球”
WBC用に加えたツーシームを紅白戦で披露「あ、これ使えるな」
大きな収穫だった。キャンプ第4クール3日目の17日に行われた紅白戦。3回2安打1失点で今季初の実戦登板を終えたソフトバンクの武田翔太投手は、確信に満ちた表情で言った。
「めっちゃ使えます。豪の空振りを見て『あ、これ使えるな』と思いました」
こう振り返ったのは、紅白戦の3回だ。先頭打者として迎えたのは釜元豪外野手。その初球。144キロのボールに、体勢を崩されるようにして、バットは空を切った。
144キロ。この正体、実は真っすぐではない。WBC用に持ち球に加えたツーシームだった。右腕の場合、握りを変え、リリース時の手首の角度をやや外に傾ける。そのまま、ストレートと同様にリリースすれば、打者の手元で、シンカー気味に変化するという。