ダルビッシュ“魔球”解禁 術後控えていたスプリットにコーチがゴーサイン
ブロケイル投手コーチ「安心しているよ」
今季からレンジャーズのダルビッシュ有投手が、本格的にスプリットを投げる姿を拝めそうだ。2015年に受けたトミー・ジョン手術以来、“魔球”を投げることは控えていたが、順調な回復具合にブロケイル投手コーチが納得のゴーサインを出したという。地元紙「ダラス・モーニングニュース」電子版が伝えている。
トミー・ジョン手術から復帰2年目を迎えるダルビッシュは17日(日本時間18日)にブルペン入りし、30球を投げたという。その中にスプリットが数球含まれていたそうだ。手術前は、打者の手元で大きく変化するスプリットを決め球に使うことも多く、球速が90マイル(約145キロ)に達することもあるほど。打者は手が出ず、魔球のような存在だった。
だが、手術後にダルビッシュがスプリットを投げようとしたが、「投手コーチはその案を却下」。理由は「肘に余分な負荷が掛かる」からだったが、順調な回復を見せている今季は心配はしていないようだ。
ブロケイル投手コーチ自身、2度トミー・ジョン手術を受け、望むよりも早い引退を余儀なくされたそうだ。それだけにダルビッシュの肘についても慎重になっているが、ダルビッシュがスプリットを投げる時のフォームは「正確」かつ「手首も使っているから、肘に全ての負荷が掛からない」と指摘。復帰2年目での解禁に「安心しているよ」と明かしたそうだ。
手術から復帰後は、さらにパワフルな速球と正確な制球を身につけてマウンドに戻ってきたダルビッシュ。さらに、スプリットが解禁されれば…。今季はより面白い投球が見られそうだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count