イチローは「3000安打の後も止まらない」 マーリンズ監督「4000本放つかも」
米17年目迎えた43歳に現地メディアも注目、監督もさらなる飛躍予想
昨季メジャー3000安打の金字塔を打ち立てたマーリンズのイチロー外野手が米国で17年目のキャンプを迎えた。野手としてメジャー最年長の43歳で迎えるシーズンでは、どのような活躍を見せてくれるのか。チームを指揮するドン・マッティングリー監督は野球に臨む姿勢を改めて称賛し、将来的に4000本に到達する可能性も語っている。MLB公式サイトなど現地メディアが伝えている。
ベテラン外野手は昨季、記録ラッシュを迎えた。序盤戦でメジャー通算500盗塁、日米通算700盗塁に到達すると、6月には日米通算安打数がピート・ローズの持つメジャー最多安打記録(4256安打)を上回った。さらに8月にはメジャー史上30人目の3000安打を達成。4番手の外野手という位置づけながら、特に前半戦は好調を維持し、シーズン打率.291、1本塁打、22打点、10盗塁をマークした。
現時点でメジャー歴代25位の3030安打を記録。MLB公式サイトはそんな43歳について、スプリングトレーニングの始動を迎えたタイミングで特集記事を掲載し、「イチローは3000安打達成の後も立ち止まる気配がない」との見出しでレポートした。
その中でマッティングリー監督のインタビュー動画も掲載しており、指揮官は「多分、彼は(メジャーで)4000本放つかもしれないね、3000本まではとても良かったから」と頬を緩ませながら“予測”。「イチは全面的にプロだね。プレーするのが好きだし、どんなシチュエーションでも準備できていることだろう」と称賛し、「ヒット数を彼が欲しがっているかは分からないけど、イチに関しての朗報は50歳までプレーすると話している。だから『今年で最後です、ギリギリの状態で頑張っています』なんてことはない。彼はプレーし続けたいって言っているよ」と今季だけでなく長期的な活躍に期待を寄せている。
球団の身売り話が過熱し、激震の中での始動となった今季。それでも百戦錬磨のベテランは自身の力を最大限発揮するために、最善の準備をしていくに違いない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count