第1回WBC日本戦で誤審騒動、完全試合で「世紀の誤審」…MLB4審判が引退へ

日本の勝ち越し犠飛が一転アウト、物議醸したデービッドソン審判が引退へ

 MLBで審判を務めてきたボブ・デービッドソン氏、ジム・ジョイス氏、ジョン・ヒルシュベック氏、ティム・ウェルク氏が引退したと米記者が伝えた。MLB公式サイトのブライアン・マクタガート記者が自身のツイッターで報告している。

 デービッドソン審判は2006年第1回WBC2次ラウンド米国-日本戦でその判定が大きな波紋を呼んだことでも知られる人物。当時、日本は同点の8回1死満塁の場面で岩村の左飛で三塁走者の西岡がタッチアップ。本塁生還を果たしたかに見えたが、米国側は西岡の離塁が早かったとアピールし、最終的にはデービッドソン球審が判定を覆してアウトとした。勝ち越し犠飛のはずが一転無得点に終わった日本はその後サヨナラ負けを喫し、当時は試合後も判定を巡る“論争”が続く事態となった。

 また、ジョイス氏も10年6月のタイガース-インディアンス戦でタイガース右腕ガララーガの完全試合を台無しにする誤審で物議を醸した。当時、9回2死まで完全試合を続けていたガララーガは最後の打者を一ゴロに打ち取ったかに見えたが、一塁塁審を務めていたジョイス氏がセーフと判定。その後、誤審を認め、謝罪する形となった。当時は“世紀の誤審”として大きな波紋を呼んだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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