1軍投手枠は13人、当確多数で残り席わずか…ソフトBの熾烈な投手陣争い

実質1枠を巡り、10投手がアピール合戦

○競争:攝津正、中田賢一、大隣憲司、松坂大輔、田中正義、高橋純平、山田大樹、笠原大芽、石川柊太、松本裕樹

 昨季ローテに入っていた中田がローテ入りに最も近いが、キャンプではまだフリー打撃に登板した段階で、他の投手よりも調整のペースが遅れている。大隣もキャンプ中に腰などを痛めたことでペースダウン。ドラ1の田中正義は変化球の投球時に腕の振りが緩む癖が判明し、制球やフィールディングにも不安が残るだけに、課題克服が優先か。

 松坂はキャンプ序盤からハイペースで調整を進めてきたが、蓄積した疲労を抜くために第4クールでペースを落とした。実戦登板はこれからとなるため、その結果、内容が問われるだろう。

 順調に調整を進めるのが、打撃投手、実戦登板ときっちりと段階を踏んでいる34歳の攝津。アピールに成功しているのは20歳の松本、19歳の高橋か。初の実戦登板となった紅白戦では、共に2回をパーフェクト投球。制球とキレで勝負する松本、最速154キロの球威で押す高橋と、タイプの異なる2人の若き右腕は首脳陣からの期待も高い。山田、石川、笠原も持ち味を見せているが、前述の3人に比べるとインパクトに欠けるか。

 先発ローテで実質空いている椅子は1つ。それを10人の投手で奪い合う形だ。WBC出場の3投手がチーム再合流時の状態次第では、開幕ローテに空きが出る可能性もあるが、いずれにせよ、狭き門であることは変わりない。

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