西武牧田の存在感と重要性 小久保監督も「最も目立った選手」と絶賛

前回大会の経験を伝えられる唯一のピッチャー

 強化合宿の初日を終えた右腕は「ようやくという感じなので、まだそこまで緊張感はない。これから徐々に緊張感が出てくると思う」と落ち着いた様子で話した。この日は、ブルペンキャッチャーではなく、大野、嶋基宏(楽天)、小林誠司(巨人)がそれぞれ2投手ずつのボールを受けたが、「3選手が受けたいと言っていたので。球筋とか、そういう部分をわかれば、どういう球で勝負にいきたいとかも出てくると思う。チームスポーツなので、そこはしっかりチームの状況を把握しつつやっていきたい」と“女房役”たちにも好印象を抱いている。

 数少ないWBC経験者、そして国際大会で武器となるアンダースローとして、牧田にかかる期待は大きい。

「前回大会ですと、(準決勝が行われた)サンフランシスコの球場(AT&Tパーク)で2人しかブルペンに入れなかった。ブルペンの横に待機所がなかったので、本当に投げられる人しか入れない。そのへんで準備は難しかった。(今回の決勝ラウンドの舞台となる)ドジャースタジアムのブルペンは分からないですけど、そこが一番、中継ぎ陣の難しいところ」

 今回のメンバーでこういった経験を仲間に伝えられるのも、ピッチャーでは牧田だけだ。クローザーを務めた前回大会以上に、世界一を目指す侍ジャパンの中で重要な役割を担うことになる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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