大塚晶文氏のコーチ派遣 パドレスGMも大歓迎「彼は今年2つの帽子をかぶる」

パドレスGM「彼は今年2つの帽子をかぶる」

 記事では周囲の大塚評も紹介。パドレス時代にともにブルペンを支えたメジャー通算601セーブの名クローザー、トレバー・ホフマンは「アキは常に試合に勉強熱心で、ここに来る前から明確な理解が出来ていた。彼はとても謙虚な人間で、ハードワーカーだ」とコメント。また、ダレン・バズリー投手コーチも「彼は米国の野球を学びたがっていて、基本的には同じだけど、それでも多くの質問をしてくる。誰彼問わずね。トレバーに聞いて、私に聞いて、あそこのブルペンコーチにも聞いて。そうやってたくさんの情報を集めているんだ」とその熱意溢れる姿勢について語り、「アキとは良好な関係を持たないことが難しい。彼はそういう素晴らしい人間だ。でも必要な時があれば、厳しくもなれる。良いコーチになれると思うよ。間違いない。とっても、とっても良いコーチだ」と評している。

 また、プレラーGMは記事の中で中日との関係性についても言及。「ドラゴンズは彼に2つの目的を果たさせたくてここに来る機会を与えたと思う。我々の有望株を助けてくれることに加えて、恐らく彼らにとってより重要なことは、3Aパシフィック・コーストリーグの選手を見てスカウティングすることだ。だから彼は今年2つの帽子をかぶることになるだろう、中日のために働きながら、我々の一員として帯同する。我々にとってナイスな提携だ」と語っている。

 社会人からドラフト2位で近鉄に入団後、中日、パドレス、レンジャーズ、そして日本の独立リーグと渡り歩いてきた右腕。NPBで7シーズン、MLBで4シーズンプレーし、2006年のWBCでは日本の世界一にも貢献した。その豊富な経験は2015年からスタートさせた指導者人生にも生きており、今回訪れた古巣でも大きな歓迎を受けている様子。今回の特集の中で「中日ドラゴンズがここで指導する良い機会を与えてくれました。全てを学びたい。指導方法から会議まで。監督かコーチになりたいんです」と話している大塚氏。日米で実績を積んだ45歳の今後の活躍が注目される。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY