松坂大輔、復活へ険しい道のり 苦悩吐露「やれば、やるほど悩む」
「戻れるなら1か月前に戻りたい」…
「ある意味今しか出来ないことなので。今日か、次の試合で試そうと思っていた。いい、悪いの判断が早く出来るにこしたことはないので。初回のままでよかったと思いますけど、今やらなかったら、どっちみち今度試すことになる。今日やって、ダメならダメと判断出来たので良かったんじゃないですかね」
こう言葉を並べていった松坂。14日のシート打撃登板後は、疲労回復とハイペース調整を続けてきた肩、肘を休ませるために、8日連続で投球練習を行わなかった。23日に投球練習を再開し、再びペースが上がってきたが、自身が納得いく形には至っていない。
「1か月前はすごく状態が良かった。戻れるなら1か月前に戻りたいですけど、野球って難しいですね。自分の中では投げていく中でブラッシュアップさせていくつもりだったんですけど、やればやるほど、スッキリするのではなく、アレもコレもと出てくる。それはずっと昔からやってることですけど、難しいなと思いますね。そんな簡単なものじゃない。もう少しストレスの溜まる時期が続くのかなと思います」
「投げれば、その都度その都度、課題は出る。その課題はゲームの中でしか解消出来ないものなので、ゲームの中で何とかするしかないですね」
15年8月に手術した右肩の状態に問題はない。それでも、松坂復活への道はなかなかに険しい。
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani