代表選手の“ありのまま”をサポート 侍Jが“つば真っ直ぐキャップ”導入

強化合宿から“真っ直ぐ”と“カーブ”の2種類のつばを用意

 3月の第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に向けて、23日から「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で強化合宿を行っていた野球日本代表「侍ジャパン」。4日間に及ぶ合宿を打ち上げ、27日には壮行試合が行われる福岡に移動する。WBCが終了するまで侍ジャパンの動向は各所で大々的に報じられるが、この4日間の合宿の様子を伝える写真や映像を見て、ある“違い”に気付いた人も少なくないだろう。実は、今回の合宿から侍ジャパンでも“つば真っ直ぐキャップ”が導入されたのだ。

 ここ数年、メジャーでもNPBでもキャップ(帽子)のつばを曲げずに、真っ直ぐのまま被るスタイルが流行っている。ヒップホップ系アーティストのファッションから影響を受けているようで、特に20代の選手に多く見られるスタイルだ。だが、これまで侍ジャパンで用意されていたキャップは、最初からつばがカーブしているタイプだけ。普段は所属チームで“つば真っ直ぐキャップ”を被っている選手たちも、否応なしに“カーブつば”を被っていた。

 だが、侍ジャパンでは今回の強化合宿から“つば真っ直ぐ”と“カーブつば”の2種類のキャップを用意。選手は自分の好きなタイプを選択できるようになった。合宿では、中田、筒香、菊池、田中、石川、平野らが、早速“つば真っ直ぐキャップ”を着用。侍ジャパンの4番に任命された筒香は「これでいつも通りのパフォーマンスが出せます!」と大歓迎。25日のソフトバンク戦では1安打2四球で3度出塁し、早速“いつも通り”の結果を出した。

 2大会ぶりの優勝を至上命題とする侍ジャパン。日本中の期待を一身に背負って戦う決戦の舞台で、いつも通りのキャップのつばが、自分らしいパフォーマンスを披露する一助になるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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