多彩な球種を誇る侍ジャパンのエース菅野、WBC本番で武器となるのは?
カーブにも自信「カウント球でも決め球でも使える」
米国やキューバの報道で「7つの球種を持つ」と報じられている右腕の武器は当然、これだけではない。大きく動くワンシームは右打者の胸元をえぐるが、「あとは左バッターの外という感じですね。空振りも取れると思います」と自信をのぞかせる。また、カーブについては「現段階で一番いい感覚で投げられている」と手応えを感じており、「本大会でも貴重なボールか?」と聞かれると、「カウント球でも決め球でも使えると思います」と断言した。
WBCに向けて、菅野は「本当にいろんなことを想定してやっていかないといけない」と言う。日本よりも外角に広くなると言われるストライクゾーンについても「相手(チーム)には広いけど、こっち(日本)には狭いということもあると思うので、そこらへんは一概に言えないところではあると思います。もしかしたら(外に)広いかもしれないですし『もし取ってくれたら幅が広がるな』くらいの感じでやってます」と淡々と話す。仮に日本に不利な判定があっても、投球術で上回ればいいというわけだ。ただ、そこで多彩な球種が生きてくることは間違いない。
「もうあと1週間くらいしかない。年下の選手が多いので、コミュニケーションを取りながら、いい仲間としてしっかりやっていきたいです」
エースとしての風格を漂わせ、本番への準備を進めていく。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count