メジャー昇格目指す中後悠平に称賛の声 同僚も驚嘆「すごく打ちづらい」
ロッテ戦力外からメジャーへ評価上昇、スライダーは「背中に当たるかと…」
2015年オフにロッテを戦力外となり、昨季ダイヤモンドバックス傘下3Aで13試合無失点と結果を残した中後悠平投手。今季は再びDバックスとマイナー契約を結び、メジャーキャンプに招待選手として参加している。メジャー昇格を目指し、奮闘中の変則左腕について同僚や昨季の恩師が宝刀スライダーを「えげつない」と絶賛している。地元紙「AZセントラル」電子版が報じている。
中後はロッテを戦力外となった後、一時はBCリーグ武蔵ヒートベアーズに入団が決まったが、Dバックスとマイナー契約を締結。ルーキーリーグから3Aまで昇格し、13試合に登板して10回2/3を7安打無失点で13奪三振3四球、防御率0.00の好成績でシーズンを終えた。シーズン終盤には、球団内で中後のメジャー昇格が真剣に検討されたと関係者が明かしていた。
そして、今季はDバックスとマイナー再契約。メジャーキャンプに招待選手として参加。25日(日本時間26日)のオープン戦初登板ではロッキーズ相手に8回から登板し、1イニングを3者凡退とアピールに成功した。
そんな27歳について、地元紙は日本人選手の“歴史”がかかっていることを紹介。「彼は生まれた日本で“落第者”であると同時に、あまり知られていない、興味深い記録更新のための最後の願いでもある。1995年にロサンゼルス・ドジャース右腕のヒデオ・ノモ以来、22年連続で少なくても日本人選手1人がメジャーデビューを果たしている。今オフに日本プロ野球からメジャーに移籍した選手はいない。ナカウシロは連続記録を維持するための最大のチャンス、おそらく唯一の現実的な可能性を体現している」とレポートしている。