ソフトBの3年目ドラ1右腕、3回1失点好投 開幕ローテへ「そこを目指して」

松本が開幕1軍へ一歩前進…「あと少しの修正で何とかなる」

 ソフトバンクの一昨季のドラフト1位・松本裕樹投手が、開幕1軍入りに向けてアピールに成功した。28日、「球春みやざきベースボールゲームズ」の楽天戦(アイビー)に先発し、3回3安打1失点と好投。「全体的に腕を振ることと低めに集めることを意識した。まずはそこ(開幕ローテ入り)を目指してやっていきたい」と語った。

「初回にヒットを打たれたけど。あと少しの修正で何とかなる。腕は振れていた」。初回、先頭の茂木栄五郎に中越えの二塁打、今江年晶にも左翼線への適時二塁打を浴びて1点を失った。だが、枡田慎太郎、内田靖人を連続三振に切って、最少失点で切り抜けると、2、3回は安定感ある投球を披露し、追加点は許さなかった。

「真っすぐで押すタイプじゃない」という通り、球場内の球速表示は最速143キロ。ただ、制球力とキレ、変化球のコンビネーションで勝負するタイプの投手で、この日も無四球と安定感がある。「今日投げたのは、スライダー、カーブ、チェンジアップ、フォーク。全体的に使えるな、と。コントロール、精度を高めていきたい。もう少し変化球を思い通りに操りたい」という松本。「狙う」という開幕1軍へ、一歩前進した。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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