打率4割超の台湾打者、侍相手に“10割”の大暴れ「レベルの高い投手から打てた」
ワンが2ラン含む3安打3打点、「将来は日本やアメリカに行きたい」
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に臨む「侍ジャパン」と壮行試合(ヤフオクドーム)を行った台湾リーグ選抜が、日本投手陣に17安打を浴びせて8得点を奪い、8-5で快勝した。
なかでも圧倒的な存在感を放ったのが、3番のワン・ブォロン外野手だ。昨季、台湾リーグ史上最高の打率.414をマークし、116試合で史上初の200安打もマークした強打者は、前評判通りの実力を見せつけた。
初回は痛烈なライナーを右翼の平田に好捕されたが、これが先制犠飛に。3回の第2打席では、則本のスライダーをバックスクリーンに運ぶ特大逆転2ラン。5回は牧田からレフト前ヒット、6回は増井から四球を選ぶと、8回は岡田からライトへのエンタイトルツーベースを放った。3打数3安打3打点1本塁打の大暴れだった。
試合後には「嬉しい気持ちしかない。レベルの高い日本の投手陣から打てて」と話したワン。所属球団のラミゴからは選手がWBCに出場しないため、今回の台湾リーグ選抜に名を連ねているが、「(WBCに)出たいですね」と本音を明かしつつ「代表の一員として日本に来て、勝つしかないと思った」と話す。
来日前に日本の投手の情報をもらい、普段から動画サイトなどでNPBを見ているという強打者は、「自分の夢としては、チャンスがあれば将来は日本やアメリカに行きたい」という。試合前には「かなり興奮していた、緊張もしている」と話していたが、最高のアピールとなった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count